2022年10月19日

校長講話より ~国分中央生の素晴らしい行い~

10/17にあった校長先生からの講話の内容を,今回は全文ご紹介します。
本校生徒の素晴らしい行いについてのお話もありました。

 「さきほど地区大会の表彰を行いましたが,優勝した部はこれを弾みに,残念ながら優勝に届かなかった部はこの悔しさを県大会にぶつけて,悔いのない戦いをしてほしいと思います。

 さて,先週は「和牛オリンピック」と呼ばれる全国和牛共進会が霧島市,南九州市で行われました。私も参加して来ましたが,高校・農業大学校の生徒が出品する特別区に曽於高校のしえな号も登場し,全国1位を獲得しました。実際に見ると,鹿児島黒毛和牛の血統の牛は,つやのある黒さがそれは見事で,私のような牛に関してたいした知識のない者からみても,他の県の牛と比べると1歩も2歩もリードしていると感じるほどでした。前回鹿児島で開催されたのは52年前の昭和45年ということですから,貴重な体験をしたんだなと思いました。


 話は変わりますが,本校の生徒が善行をしたということで報告を受けました。

 先月の下旬20日ごろ,夕暮れ前のこと,国分山形屋前の道路のまんなかに立っている人がいて,それを近くで偶然目撃した3年7組の岩元侑莉さん,四元陽菜乃さん,前田悠成くんの3人は,このままではその人が危ないと判断し,協力してその人を歩道に誘導し,その後警察へ連絡してくれました。

 次の日3人が助けた人の保護者の方から電話があり,どうしてもお礼が言いたいとのことで学校まで来られました。

 保護者の方のお話を聞くと,岩元さん,四元さん,前田くんの3人が助けた人は,特別支援学校に通う生徒さんで,当日は預かってもらっていた施設から抜け出して道路に立っていたようです。体格もいいのでそのような危険な状況にあっても,なかなか普通の人は近寄れない。それを本校の3人がとっさの判断で危険回避の行動をとってくれたことにとても感謝している。とおっしゃっておられました。

 お礼に来られた保護者の方は,子どもさんのことでたくさんの不安を抱えながら生活をされておられるのでしょう,今までにもこのようなことがあったのかなと想像します。だからこそ温かい手をそっと差し伸べてくれた3人の勇気ある行動に心から感謝されていたのだろうと思います。

 世の中には,人のために,何か大きな「善いこと」を成し遂げる人がいます。今回の3人の行動は,大きいことではないかもしれないけれど,鋭い観察力と的確な判断力で,身近にいる人を危険から救った,勇気ある行動であると私は思います。

 みなさん,3人の勇気ある行動を拍手で讃えようではありませんか。

 そして,私も,困っている人に出会ったら,寄り添える人でありたいと思うことです。」


このような意識,行いができる国分中央の生徒たちがどんどん増えてくれると嬉しく思います。