2023年1月11日

3学期始業式

2023年 国分中央高校でも新学期が無事に始まりました。🎍

この日は表彰伝達式と始業式が放送にて行われました。  


★ 第26回鹿児島県高等学校ビジネス計算競技大会(新人戦)

団体総合  2位 珠算 代表 重原 理乃


応用計算競技 2位 重原 理乃



個人総合 3位応用計算競技 2位読上算競技  2位

中村 ひなた



応用計算競技 3位 黒葛野 りん



★第73回鹿児島県高等学校新人ハンドボール競技大会

優勝🏆 女子ハンドボール 代表 福留 愛音




3位 男子ハンドボール 代表 大當 光洋

                    



皆さん、本当におめでとうございます!👏





続いて、校長先生から式辞が述べられました。

  以下に、全文を掲載いたします。


令和4年度 3学期始業式 式辞

                                        

 皆さん明けましておめでとうございます。

令和5年の1年が皆さんにとって充実した1年になることを願っています。

 年末年始は,家族でゆっくりとした時間を過ごすことができたでしょうか。

元旦の夜はどんな初夢を見たでしょうか。


  去年今年 貫く棒の ごときもの  


 去年(こぞ)は去年と書きます。文字どおり今年から見た昨年のことです。

 この句は,明治期から昭和にかけて活躍した愛媛県松山市生まれの俳人高浜虚子が,

昭和25年(1950年),76歳の年末に詠んだ句とされています。(85歳没)

高浜虚子は近代俳句の父と言われる正岡子規に師事して文学の道、俳句の道に入りました。

そのころ,俳句の世界は師である正岡子規が亡くなった後で,

自由な発想の俳句が生まれようとしていました。

 自由な俳句を模索する傾向が強くなり,

江戸時代から続く俳句の伝統をないがしろにする雰囲気に

高浜虚子は危機感を持っていたのでしょう。

 この句では時の流れ、または己の信念を「棒の如きもの」(棒のようなもの)と

「如き」という言葉を使って表現しました。

時の流れを一本の棒にたとえ、「連続したものである」とも,

あるいは「時が流れても自分の中にも確固として変わらない芯棒のようなものがある」

とも読めます。


 新しい年を迎えたとはいうものの,たった一日のことで

今まで積み上げてきたものが急に無くなる訳ではありません。

年を越してもそこには変わらないものがある。

それは皆さんの心の中にある,

「信念」とか「ポリシー」と呼ばれるものも同じであろうと思います。 

 

 皆さんにも去年から,あるいはもっと以前から変わらない

「つらぬく棒のごときもの」を成し遂げるために,

新年のさらなる誓いを立てた人も,この中には多くいるのではないかと思います。

よくよく考えてみると,自分の目標や夢を成し遂げた人は,

最後までそれを思い続けた人であります。

くさらず,諦めず,信念が現実になる日まで,

最後まで思い続けて毎日を送りたいものです


 さて3年生の皆さんは卒業間近,高校生活の集大成の時を迎えています。

18歳の成人年齢を迎えて身の引き締まる思いでいることでしょう。

3年間の高校生活を悔いのないものにできるよう一日一日を大切に過ごしてください。

 2年生は高校生活の3分の2が過ぎようとしています。

これまでを振り返り,足りていないピースをしっかりと埋めて,

描くパズルを完成させるために一日一日を大切に過ごしてください。

 1年生は入学してからの1年間が過ぎようとしています。

高校生活がしっかりと規則正しくできるようになったでしょうか。

高校生としての自覚が身についてきたでしょうか。

先輩たちの後姿を見ながらの1年だったと思いますが,

今年は教科の学習活動も,部活動も,1年生の皆さんが中心となって

様々な学校活動を引っ張って行くことになるでしょう。

4月には後輩たちが入学してきます。

年の近い先輩として後輩を導いていってください。


 最後に,終業式の日に哲学者森信三氏の言葉を紹介しました。おぼえていますか?

『人はこの世に生まれ落ちた瞬間,全員が天から封書をもらって生まれてくる。
その封書を開いたら,あなたはこういう生き方をしなさい,と書いてある。
しかし,せっかく天からもらった封書を一回も開かないままで死んでいく人が多い。』


 私事ですが,私の天からの封書には,

「言葉をとおして,人のために役に立つ仕事をしなさい」

と書かれていたのかなあと,国語教師として学校に勤務して

現在に至っている今までを振り返ると,ぼんやりと思うことです。


 みなさんも天からの封書に,何が書かれているか想像してみてください。

国分中央高校で学ぶ3年間のうちに,

天からの封書を開けられる日が来るといいですね。

 

   令和5年1月10日

                           校長 伊地知健三