2022年12月26日

第10回表彰伝達式,終業式がありました。

12月23日,表彰伝達式と終業式が,放送にて行われました。

 第34回南九州高等学校ハンドボール競技大会

      優勝🏆 女子ハンドボール  代表 福留 愛音・坂本 悠莉       


★第6回全九州高等学校総合文化祭佐賀大会
ラジオ番組部門 優勝🏆 放送 内村 伊織 木村 実紅里

テレビ番組部門 優良賞💫 放送 津田 姫花




★第95回記念選抜高等学校野球大会「21世紀枠」県推薦校

推薦校🎉 野球部  代表 當 拓樹 



★第73回鹿児島県高校美術展

高校美術展大賞(1席) 小峰 春菜

優秀賞(九州大会選抜) 椎原 麗南

秀作賞 森重 馨予

秀作賞 西藤 未空

奨励賞 井手 愛梨


皆さん、本当におめでとうございます!



続いて、校長先生から式辞が述べられました。

       以下に、全文を掲載いたします。


令和4年度 2学期終業式 式辞

                                        

 皆さんにとって令和4年はどんな1年だったでしょうか。

 私にとって,ついこの間令和4年度が始まったように感じられるように,

1年が恐ろしいほどのスピードで駆け抜けて行ったように感じています。

 4月,国分中央高校に赴任して,いろんな皆さんの頑張りを

この目に焼き付けてきました。

 まずは,遠足,高校総体,体育祭,精華祭,

吹奏楽部定期演奏会,2年生の修学旅行,園芸工学科の収穫祭,

各学期のクラスマッチなど,

今年は様々な行事が行えたことが一番うれしいことです。

多くの楽しい思い出が作れたことをみんなで喜びましょう。

 その一方で少しずつまたコロナウイルスが勢いを取り戻して,

第8波の到来を迎えています。

冬休みは親戚や仲の良い友人たちと会う機会が多くなると思いますが,

気を抜くことなく感染対策を行って,元気で楽しい年末年始を過ごしてください。

それは特別なことではなく,マスクの着用,うがい,手洗い,換気。

これを徹底すればいいのです。

 皆さんのいきいきと学校生活を送る姿に元気をたくさんもらいました。

 運動系部活動では,野球部の春準優勝,夏・秋県ベスト4,

女子ハンドボール部,柔道部個人,陸上競技部個人,ダンス部,

各部の全国大会出場,水泳部松下さんの九州大会出場,

秋は九州大会に柔道部団体,個人5階級,女子ハンドボール部,

とちぎ国体では銃剣道部全国団体5位と健闘しました。

 文化系部活動では放送部全国総文祭最優秀賞に始まって九州大会優勝,

美術部の県高校美術展での高美展大賞,優秀賞,

秀作賞2名,奨励賞と大健闘しました。

(ちなみに高美展大賞は国分中央高校生では初めての受賞です)

 各学科の取組もすばらしいものがありました。

園芸工学科の緑のカーテン普及事業,小学校への出前授業,

生活文化科の布製ホルダーの校内トイレ設置,

鹿児島・佐賀エールプロジェクト参加,ビジネス情報科の商品開発,

カボチーマフィン販売など,スポーツ健康科の小学校への陸上教室,

ティーボール教室などの出前授業と,本当に素晴らしい取組の数々でした。

地域の方々が国分中央高校を身近に感じてもらえる地域連携が

できたのではないかと思います。


 さて,私たち人間は膨大な長さの時間を

日,週,月,年などの短い単位に分けて過ごしています。

これは非常に便利なもので,ものごとの節目節目に,

次への力をためることにも役立っています。たとえば1年を振り返って,

できたことや充実した時間を改めて思い返したり,

悔しかったことや悲しかったことを次の明るい

未来に変えていく作業をしています。

悔しかったことはまた次の機会に頑張ればいい。

努力を続けていればいつか目指すところに到達します。

悲しかったことも傷ついた心も,時間がゆっくりと,きっと解決してくれます。


 話は変わりますが,この秋に気になる言葉に出会いました。

愛知県生まれの哲学者,森信三(もり のぶぞう)氏の言葉です。

それは,

『人はこの世に生まれ落ちた瞬間,全員が天から封書をもらって生まれてくる。
その封書を開いたら,あなたはこういう生き方をしなさい,と書いてある。
しかし,せっかく天からもらった封書を一回も開かないままで死んでいく人が多い。』

 森信三氏の言う「天からの封書」とは,一人ひとりが生まれる時に,

この世で与えられた役割が書かれたものという意味でしょう。

 私たちは精一杯に生きています。頑張って生きているはずです。

 しかし,日々の生活に埋もれてしまい,何のために生まれてきたのか,

あるいは人生の使命や目的はなんであろうか,

という崇高なことを考えることはなかなかありません。

難しいことであるけれど,考えなければ答えは出ません。

考えなければ気づくこともなく,「天からの封書」を読むことができないわけです。

 自分の人生を懸けてやり遂げる使命や役割ってなんだろうか。

そんなに難しく考えなくてもいいと思います。

つまりは「なれる最高の自分」を目指すことなのではないかと思います。

 「なれる最高の自分」を目指しているうちに,

天からの封書に何が書かれていたのかを

いつか知ることができるのではないかと思うことです。

 冬休みは,時間の区切りを感じながら自分の時間を持てる絶好の機会です。

皆さんがそれぞれ持っている「天からの封書」

を考えてみるいい機会かもしれませんね。

 生徒の皆さん,どうぞよいお年を。

3学期始業式に元気に再会しましょう。


 令和4年12月23日 

校長 伊地知健三